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大津祭 [店主はるちゃんの気まぐれ通信]

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滋賀県大津には  400年前から  続いている大津祭と言う
大津っ子の 大好きなお祭りがあります。
1年のうちで  1番うきうきして嬉しい日なのです。10月9日
学校は  半日で終わり  山がある町内の男の子は  一躍
脚光を浴びます。夏からの猛特訓でみんな  それぞれに
年齢にあった楽器を弾き  山にちなんだ着物を着て
一躍  『かっこいい』に早変わりです。
山のある町内は 毎夜  大人の囃子方が  子供を教える教室に早変わりします。
老いも若きも  一同にそれぞれの持ち場の 楽しみ方を
知っており  女たちは 夫や親戚 子供達のために
数日前から  お料理の準備はもちろん 袴を出したり
家を飾ったり お祭りには欠かせない大きなのれんのような布
で  玄関中  覆います。
宵宮と  本まつりがありますが
昔は 宵宮の山鉾は  たくさんの提灯をぶら下げて
囃子方も テンポが速くなり  皆ほろ酔い気分で鳴らしました。
それぞれの囃子が 夕暮れの気分と高揚感に相重なって
子供ごころに  なんとも言えない  和やかで 幸せで
日常味わえないような   ゆったりした空気感が街全体を
覆っている のが 感じ取れました。
本まつりは  いよいよ始まると  皆  2階に上がり
山の囃子方が  近くで見える場所に陣取り  声を張り上げて
ちまきやタオルをほってもらいます。13基ある山の中で
我が家  親戚一同が  大好きな山は<おちゃんぽ山> 何しろ
テンポが速く  賑やかで  からくり人形が シンバルのような
ものを叩いてやってきます。  この山は  あんまり賑やかなので  
遠くから現れると 『それ!おちゃんぽ山や!』とばかりにみんなかじりつきました。
おちゃんぽ山は  紙吹雪も用意してあるので観客も 大喝采です。
13基の  行列が終わり  お祭りが終わる頃は
とても 寂しい気持ちになりました。
<大津まつり>の大好きな大津っ子は 生きていることへの素晴らしい メッセージを古人からのバトンタッチしているようです。命のキラキラの輝きを受けとり 大津に生まれてよかったと つくづく 思います。

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