新年気まぐれ通信 [店主はるちゃんの気まぐれ通信]
2021年新年おめでとうございます。
今年は何か 次元が変わると言われ
しかも 赤がいいみたいです。
大津百福豆は赤が基調なので ラッキーかもしれません。
最近は歳のせいか テレビが面白くないせいか神社や 古い
民話がとても面白くて みんなももっと読まれるといいなぁと
思います。
私は滋賀県なので どちらかというと玉手箱の中にいますが
玉手箱住民滋賀県人はみんなあんまり興味ありません。おそらく 日本一大きな湖の横で何らかの戦いがたくさんあったし 隣には京都があり南には 奈良があるが 文化と歴史の宝庫であるぐらいかな? 滋賀県 実はめちゃ面白いです!
で おすすめの本
まず 本箱にあった古い『近江の説話覚書』中神天弓
最近購入の『現代語訳 近江の説話』福井栄一
このお話 第1弾お話します。アマビエが人気ですが
比叡山の良源さまの元三大師は 疫病鎮めの有名なお札です。
世に疫病が流行っていた永観2年(984)雨の夜比叡山の良源のもとに疫病神が現れました。良源は「ここから体の中に入れ」と小指を差し出しました。疫病神が侵入しますと高熱を発し耐え難い激痛がはしりました。が法力を使い 体内の疫病神を退散させますと
痛みが和らぎました。良源は一刻も早く人々を救おうと思い
弟子たちを呼んで大きな鏡の前で座禅を組みました。
すると 鏡に映る良源の頭からは角が生え あばら骨が浮き
痩こけた鬼の姿に変わっていきます。驚く弟子たちに絵心のある
明普阿闍梨がその姿を素早く描き出しました。
「この鬼の姿を版木に刻んですり 家々に配りなさい」
こうして生まれた疫病よけ「角大師」のお札を貼れば
一切の疫病の厄災が寄り付かなくなりました。
この文献は 延暦寺説話からです。